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17 年02 月 03 日: ダンガンロンパV3終了 そしてネタバレ感想 ---09:14:23 add
ダンガンロンパV3終了
正直なんというか、いろいろ困る作品でした。
で結局このPS4版ってHDR効いてたのだろうか。
以下ネタバレ、長いぞっ(荒岩風)
1章
たくさん居ると思われる「主人公の声優に微妙に納得がいってないプレイヤー」のための章。
あまり見事ではない叙述トリックでは有りましたが、なんか大喜びしていた自分が居ました。(体験版やって「ああそんな違和感ないじゃん」と思ってましたがいざ本編始めると節々で「神田沙也加」の顔が浮かんじゃうんですよね。)というか紛れもあるあんなトリック使うくらいなら「首謀者確認→拘束あるいは殺害」で良かったんじゃねぇの。
なんであいつあんなに急いだんだっけ。
2章
体験版プレイ時から「アキオさんとキッコさんは早期退場だよな、ギャラ的にもキャラ的にも」と思ってましたが大ビンゴ。1章はある種チュートリアルですから、能動的な初回コロシアイでものの見事に揃ってフェードアウトだったのでこちらもお仕置き後に手を叩いて大喜びしている自分が居ました。(二キャラとも結構気に入ってたんですが)
しかしあの位置にプールがある事はともかく、必然性の感じられない「夜時間は遊泳禁止」が「犯人が証拠隠滅できなかった理由」のためだけに存在、すなわち「作成側のご都合主義」のためだったのがちょいと。
江ノ島盾子の校則は無理矢理感はあってもあんまり違和感なかったのになぁ。
3章
この辺りで2の変態仕様を思い出しパンツゲットに奔走しはじめる。入手は4章入ってからだが、一枚目は入間のそれを頂く。「きちんと入手経路が判明する」珍しいパンツ。でもイベントCGで見えてたのであまり嬉しくなく、そして意外性もない。
その矢先、貴重なパンツ・・・じゃなくて女性キャラがいきなり2人も被害者として退場。ヒドいまだパンツ貰ってないのに。2章のお仕置きがあんなだったから、以降のクロは女がイイのニナ!とか思ってたのに、率が減るじゃねぇか。(ちなみに3~5章とクロは男でした。まー、夢野とか見た目からしておしおきできなさそうだもんな、CERO的に)
なんかこのゲームやってるとゲスになってくるな。心のどこかで「2みたく実は本体生きてるんでしょ?」という期待があるのかなー、いや同じ轍は踏まないでしょー。(床下からの殺害はブラフでしたし)
※情報公開全くなしで退場の天海、よみがえりの話、そして4章でのアバター世界等々、どんどん増してくこの期待。
4章
クロ…じゃなくて入間か、ヤツの動機がまったくもってハッキリしない。
というか途中からキーボを疑い続ける自分が。
「え?あいつのアバターは物属性なんじゃねぇの?」と逆メタにロボット差別をしてました。本人が物属性なら犯行可能ってのを事前に知る機会が無いのでクロってのはあり得ないのでしょうが、せめて裁判中に誰かがネタ発言してくれるかなーと思ってましたが肩すかし。
その2点プラス、ゴンタのキャラが良すぎただけにどーにもイヤな感じになってたころ、モノタロウとモノファニーの物語の〆が素晴らしく心エクストリームに。
そしてこの時点でハルマキのパンツゲット。まさか、というかなるほど?な紐パンでした(ほどけるタイプではなさそーですが)。
5章
せっかくの新シリーズだし、クリア後(前作プレイしていない)師匠に貸し付けたろ、と思ったら結局希望ヶ峰学園絡めてきたのでなんかちょっとションボリ。
この時点ではまだ王馬を味方だと信じている。ゴンタのアルターエゴはモノクマが作ったものだから改ざんの可能性があり、最原の註釈の通りアバターで人格が変わってた線もまだ捨てられん。と思いつつ。
終盤に向けたサクサク感への演出(行き先を指定される上にそこでの会話を終わらせないと別の部屋には入れない)を難易度の低下に取られないようにするためか、時間制限が発生。
が、これが単なる演出でリミットに到達してもメーターだけが巻き戻り進行はそのまま。つまり時間制限はありません。(トロフィーに関係してるかも?)
キーボガンはエネミーゼロを思い出させて貰うような仕様で結構楽しかったですよ。
6章
めぐぅって休業してるんじゃなかったの?というかなんか違和感あって小松の声真似なのかな?と思ってたらスタッフロールにちゃんと名前アルし混乱してきた。
で、終盤に入ると物語が煮詰まってきてるのにもかかわらずキャラが限定されていくため勢いがダダ右肩下がりなのはこのシリーズの宿命ですが今回は包括的謎が浅すぎる。
浅いというか本当の意味で「世界観」だけでしたね、謎は。
代紋TAKE2ほどの「本当に完全無欠のフィクション(実はゲームのキャラでした)」というわけではないが「生身の人間が記憶改ざんののちに『リアル脱出ゲーム』の施設に放り込まれ「フィクション内のリアルキャラ」が『フィクション内のフィクションキャラ』になった」ような感じか。ハッキリ言ってカタルシス皆無でオチは全然面白くない。
(というか代紋TAKE2的なのは2がそうでしたね、そういえば)
「プールの校則の取って付けた感」は伏線だった模様。伏線というかリアルの制作者の都合をモノクマあるいは世界観のほうに押し付けた「こういう事なら何をやっても許される」設定の伏線か。
そして新シリーズではありませんでした。ミスリードと言うほどの話じゃないけど仮面ライダーV3とヒゲ男爵(ルイ53世)の存在でタイトルや黒幕のネーミングに違和感がないのがなんとなく狙った感があって面白い。
アニメ版の3があるのになんでゲーム版も3なんだ?という点も作成側のネタなんでしょーね。あいや単純に「違うよ、3じゃないよ53だよ」という話か。
興味深いのはある程度進捗状況に沿って書いてきたこの感想が割と誘導されてるなーっていうのが。主人公の交代劇も「キャラクターである」事を印象付けてるわけだけど体裁上は知能を持ったNCPだったことになるし、1章の殺害方法に「紛れがあり得る」と感じ(これ言ったら茶柱殺害の時も間違い無く紛れはあり得るんですがね)、2章の校則は言わずもがな、3章の「このゲームやってるとゲスになってくる」っていうのが「中の視聴者」と被るんだよなw
メタネタで楽しんでたのがなんかすげぇ恥ずかしくなってくる。
(ちなみに「キーボ=希望」にテロップが出てくるまで気が付かなかったのは「ジャック・ハンマー=ジャック・範馬」に言われるまで気が付かなかった時くらいうっかりでした。)
とにかくもうこのシリーズは成り立たないよな。「1回目の学級裁判が冤罪でモノクマ側が意図的に仕組んでいたのがラストに判明する」が一度まかり通ってしまったからなぁ。途中ずーっと疑心暗鬼に陥るから、物語として破綻してなくても今後「絶体普遍のルール」が作れなくなりますね。途中元祖江ノ島をヨイショしてる自分も結局誘導されてる。
蒲田行進曲(映画版)も「あのラストで台無しになった」っていう感想を持ってる人が結構居るようで、個人的にはある種そういう感覚。あの映画のラストは自分かなり好きなんですが。
5章までは正直純粋に面白かったです。寝不足になったのは紛れもない事実。新学期と銘打ちながら卒業式だったのもまぁ趣がある。
ただやっぱりスッキリしない感が強すぎてこういう流れをされたらフルプライス払った事へのかるーーーい憤りもある。そこまでの感想を踏まえたネタ的な意味も有り。嫌いじゃないんですがねこういう趣向。
分割商法で補足章を出してきそうな予感さえする。この状態で一度放り出されないと作り出せない「ユーザーの心情」があるだろうし。ってドンだけ俺は好意的に受け取ってんだ。
しかしモノダムの声ってエフェクト入れてないんだよな?あれヤマちゃんの演技のみで機械音声(マシンボイス!)再現してるんだよね?
F.S.S.ネタで締めくくる。