■Nehalemの性能を引き上げる切り札「ターボモード」
 [PCWatch]

言われてみると凄くコロンブスの卵的な方法ではありますが、なかなか面白いですね。低負荷時にクロックを下げるという今までの発想を逆転させてさらに斜め前に向けている。
しかしなかなか面白いのはそのトリガー。未使用コアが発生したときってのはいかにも分かりやすいけど「温度自体をモニターする」とか言う方法もあるらしい。この後はベンチマーク書くときに室温まで明記しなければならなくなるだろうか。(笑
高性能クーラーの需要もさらに高くなるだろうか。


というより歩留まりが悪くなりそうな、そもそもが選別品になりそうな予感。現状でも「選別品」ってものが出ている時点でさ、高クロック化を邪魔するものって熱以外にもありそうな気がするんだけどね。いや、だからこそのターボモードなのだな。1コア辺りはそもそもマージンがあるんだけれども、それがマルチコアになるとダイ全体の温度が底上げされてしまうから全コアの高クロック化は出来ない、そこで電力を遮断して低温化を測る、と。なるほど。っていうかそうとしか書いてないじゃないか。
とか思ったら「●4CPUコアがアクティブな場合もターボが可能」とも書いてあったりねえ。
あれあれあれ?これやっぱり結局「マルチコアを効率的に利用したSpeedStep」だよなぁ?「ターボに入るチャンス」という表現をしているが、たとえば現状で「定格2GHz、低負荷時に1Gに下がる」CPUがあったとしたらそれは「2GHz」という仕様で売られるわけだけど、こっちは乱暴に言えばそれを「1GHz」という製品で売るだけなんじゃないだろうか。コア数が増えてきたらそれのオンオフがかなり効率化されているというだけで。どういう記載方法にするか分からんがこの方法ならば「MAX」側を前面に出す必要が薄くなる可能性があるからな、本来の実力をぼかせるというか。値段つけにくそうですが。

案外プロセスの微細化が上手く行ってるってことなのかなー。周波数至上ではなくなった故の戦略性の転換、か。冒頭温度云々も言及したけどホント、絶対的な評価がしにくくなるよな。
ていうかこうでもしないと個人ユースではクアッドコアなんて持ち腐れなんだもんな。妙な値段設定にならなければ歓迎すべきところか。